「またね」
「おやすみ」
「またね」
猫の猫
貴方はまた何処かへ行く
綺麗な瞳で綺麗な体で綺麗な刺青を身に纏った
猫は
また私の目の前に姿を現す
私は醜くなる
時間が経つ度に
私は嫉妬する
時が経つ度に
私は変わらない
時が経つ度に
私は目を閉じた
また私の前に汚れた姿で現れて
私をまた更に汚してくれると
私は期待をしてしまって
君は何も思ってはいないのに
道化師にはまだなれない
道化師にはまだ慣れない
もう会えない事ぐらいわかってるのに
もう会えない事ぐらいわかってるのに
理解しているのに
もう猫は笑っているのに
もう君の顔も思い出せないというのに
また声がする